OSXでDOSのブータブルCDを作成する
この記事は2011/04/04に公開され2012/01/09に更新、1,152回読まれました。
ただいま手元にWindowsの起動する単独のマシンがありません。
Windowsソフトの利用にはParallels Desktopを使い 、たいへん満足していました。
ところが、LinuxマシンにSATA拡張ボードを増設したところ、BIOSが古く、2TBのハードディスクを認識しないという事態が発生しました。
BIOSのアップデートには、DOSまたはWindowsが必要です。
Windowsは「PCIのSATA拡張ボードを挿せるマシン」が必要ですから、当然選択肢から外れます。
DOSは、以前作っておいたPC-DOS7.0のCD-Rがあります。
当時はWin CDRの「ブートCD作成」機能で、かんたんにブータブルCDを作成できました。
考え方としては
- アップデートBIOS 、アップデートプログラムを入手する。
- 上記を含むブータブルCDのISOイメージを作成する。
- ISOイメージを焼く。
ということになります。
最大の問題は、ブータブルCDを作成するための「ブートイメージ」の作成と、アップデータを含めて1枚のISOを作ることです。
ブートイメージ
調べてみるとBBIEというプログラム(Windows版)があります。
これは「ブータブルCDからブートイメージを作成する」プログラムです。
以下から入手します。
コマンドラインツールですので、ParallelsのWIndowsで「コマンドプロンプト」を立ち上げ、BBIEのディレクトリに移動し
- \> bbie D:
と入力します。D:はCD-ROMのドライブレターです。
BBIEのディレクトリにimage1.binというファイル根が作成されます。これがブートイメージです。
ISO作成
ISOの作成には定番のmkisofsを使用します。
こちらでOSX要のバイナリが配布されています。
http://ar.aichi-u.ac.jp/osx/cd-r-old/
ダウンロードしたらパーミッションを変更する必要があります。
ターミナルを起動し、
- # > chmod 777 mkisofs
と入力します。
このコマンドはおよそ何でもできるのですが、オプションが複雑です。
まず、ファイル配置を決めます。
/tmp/workdir | mkisofs | |
updater/ | update-program.exe | |
update-data.bin | ||
image1.bin |
# > cd /tmp/workdir
# > ./mkisofs -b image1.bin -o update.iso updater/
どうにも意味不明なオプションですが、
- -bはブートイメージを指定します。作成したいファイルを集めたディレクトリからの相対パスで指定します。
ここではupdaterが対象ディレクトリですから、その中に含まれているimage1.binの相対パスは./となり、省略されています。
・・・というはずなのですが、試しにimage1.binをworkdirに置いて「../imge1.bin」と指定したらエラーになりました。 - -oは出力ファイル名の指定です。
ここではworkdirに出力されます。 - 最後のupdater/は対象ディレクトリの指定です。
どうにもすっきりとはしませんね。
ここでできたupdate.isoを「コピーモード」でCD-Rに焼きます。
CD起動
やっとCDで起動です。
CD-ROM起動・・・A:\>と出たのでDIRとやってみると・・・
なぜか起動フロッピーのイメージしか見えません!!!!
大事な、「対象ディレクトリ」で指定したファイルが一切無い・・と思ったら、Dドライブに入っていました。
mkisofsで、上記のオプションで作られる CDは、FDエミュレーションですので、追加ファイルは「仮装別ドライブ」に置かれるのですね。
Dドライブに移動して、無事アップデートを実行できました。
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