SAMYANG 35mm F1.4 UMCテスト。
この記事は2012/04/20に公開され、1,738回読まれました。
SAMYANG 35mm F1.4 UMCを購入しました。新宿マップカメラにて39,800円。純正EF35mm F1.4L USMなら税別22万円ですから、相当な金額差です。
ネットでの描写に関する評判は上々でしたので、マニュアルフォーカス・手動絞りの使い勝手がどんなものかということに興味が沸きます。
手動絞りであることはNEX-7にマウントアダプターを介して取り付けた時、通常のEFレンズと異なり、絞りを調整できるということです。NEX-に付けると約52.5mm相当の画角になるため、標準レンズとして活用できるかもしれません。
ピントが甘い。
しばらくスナップに使用してみると、どうもピントが甘い。
NEX-7はEVFですので、フォーカシングスクリーンとセンサーとの誤差は原理的に発生しません。また拡大表示も可能なため、操作に手間はかかってもピントずれはありません。
ところがEOS 5D MkIIでは、開放ではもちろん、F2.8ぐらいまで絞っても甘いままです。
原因はいくつか考えられます。
- 私の目が悪い。老眼も進んでいますので、特に広角レンズではピントの山がつかみにくくなっている。
- レンズの加工精度が低い。マウントの固定が明らかに緩く(回転方向にガタガタする)シャッター押し下げ時にずれている。
- そもそもピントが甘いレンズ。絞らないとピントが合わない。
- コントラストが低く、ピントが甘いように見える。
- EOSではピント調整が必要。
- 非常に大きな筐体のため、手ぶれしている。
そこで、三脚に据え付けてテストしてみました。
ピントはV3の赤いポッチに合わせています。
絞り優先AEで露出補正はかけていません。
RAWで撮影しPhotoshopでストレート現像。画像はアップロードの都合で3000pxに縮小しています。
写真はクリックすると拡大されます。
EOS 5D MarkII 光学ファインダー
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
F8.0
ピントは開放からしっかりと合っています。やはり、ピントが甘いのは私の目の問題のようです。
今のデジカメのファインダーは明るさ優先で、ピントの山がつかみにくいですね。
願わくば交換ファインダースクリーンで、昔ながらのマイクロプリズムタイプを出してくれるとありがたいのですが。
EOS 5D MarkII 液晶モニタ
液晶モニタでピント合わせをしたらどうなるかも、テストしてみました。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
F8.0
ピントは光学ファインダーで合わせた場合と差がありませんでした。
おもしろいのは、露出が違うこと。
光学ファインダーを使用した場合、絞りを開けるほど露出オーバー気味でしたが、液晶モニタを使用した場合は最初から適正露出です。
これはファインダーからの逆入射光の影響かもしれません。
NEX-7
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
F8.0
NEX-7では50mm相当になりますので、多少下がって撮りました。
やはり被写界深度の傾向はEOSと同様です。
また、F1.4では極端にコントラストが低下します。F2.0からが本領でしょうか?F1.4の描写を「柔らかい」と言うこともできそうですが。
露出は一貫して安定しています。
総括
明るいレンズは大きなボケが魅力ですが、横位置に人物全身を入れるくらいだとピント合わせが非常に厳しいです。
スナップ的に使うには、最低でもF5.6ぐらいまで絞らないといけないでしょう。
その場合、解法でピント合わせ→絞り込みという手順を踏みます。
いずれにしても使いこなすには慣れが必要ですね。
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