ソニーα7s、常用ISO感度10万超え。
この記事は2014/04/08に公開され、2,068回読まれました。
ISO3200、F5.6・1/125秒。ライブ撮影は、高感度による画像の荒れと被写界深度、高速シャッターによる一瞬の切り取りとのせめぎ合いです。
背景をぼかした綺麗な写真を撮りたいけれど、特に激しく動くダンサーを浅い被写界深度で追いかけるのはなかなかつらいものがあります。アップの場合など、目にフォーカスしてレリーズしたつもりが、シャッターが落ちた時には鼻先までピント位置が移動なんてことはザラです。すると、F5.6以上には絞りたい。
このようなシーンだと奥行きがあるため、本当はF8〜11ぐらいにはしたいところです。
シャッタースピードは、高速であるほど安心です。私のメインレンズ24-105mmでは、広角側で1/60秒を低速側の目安にしています。
EOS 5D MkIIでは、許容ギリギリがISO3200と思っています。真っ暗なライブバーなどでは6400、12800を使うことも無くはないのですが、本当に非常用です。ISO1600が設定できる会場は、たいへんありがたく思ってしまいます。
さて。
高画素化がとどまるところを知りませんが、高感度番長が発表になりました。
ソニーα7s。4K動画記録対応・1200万画素。フルサイズセンサーでコンデジ並みの画素数。画素数が少ないということは、受光素子1つ1つのサイズ大きいということですね。それを高感度化に向けたわけです。
常用ISO感度10万超え!拡張で40万超!
上の写真をF8.0・1/2000秒で撮れるということです。・・・凄すぎます。
問題は、カメラとしてのバランスで。
- このような悪条件下(暗い・被写体が激しく動く)で、AFが確実に効くか?
- さすがに1200万画素は低画素数過ぎないか?
- 超々高感度が必要な場面で使えるレンズがいつ出てくるのか(致命的な問題)?
発売中のものではEOS 1DXが1800万画素・常用ISO感度51200・拡張20万超ということでちょうど半分なのですが、AFについては素晴らしい性能を発揮しています。ただし値段も50万円超(T_T
α7sは、α7・α7Rの流れからしてそれほど高くはないと思いますが、楽しみであり(肩すかしになりそうな)不安でもあります。
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