不正なショッピングサイトの見分け方について
2025年10月03日
ここで例に挙げているサイトの会社名「株式会社生活応援団」と同名の企業が、正当な通販事業を行っている可能性は否定できません。あくまで当該ドメインのサイトに関する注意喚起です。
典型的な「不正なショッピングサイト」の例がありましたので、参考にして解説したいと思います。
キヤノンの単焦点レンズ「EF35mm F2 IS USM」について情報収集していた時のことです。相場は中古で4〜5万円。いろいろと検索していた時にひっかかったのがコチラです。
https://sell.bestcadeov.click/index.php?main_page=product_info&products_id=229485
サイト内で検索してみると多数の結果が表示されます。
どれも15000円〜。格安です。いや、あり得ない価格です。「中古」という表記も無く、辛うじて「A」「AB」といったランク表示のみ。「販売価格51,138円」「セール価格15,801円」という表記からも「新品だと思った」と言われてもしかたありません。
いくらなんでもおかしいぞ…
さらにサイトの検索機能を使ってみました。
カテゴリリストがいくらスクロールしても終わりません。検索サイトからの流入しか考えていないため、自動生成されるがままにしてるのでしょう。サイト全体の使い勝手がいくら悪くても、リピーターがいなければ気にする必要はありませんものね。
キーワード検索はもっとひどく、動作しません。
支払いは現金のみ。
早速「特定商取引法に基づく表示」を探してみますが見つかりません。見つけられない渡しが悪いのではなく、すぐに分かるところに表示することが義務づけられている項目です。
会社案内を確認します。
会社名:株式会社 生活応援団
本社所在地:〒150-0041 東京都渋谷区神南13-1-14
Googleマップで確認しても正確な位置が表示されず、さらに調べると渋谷区神南は一丁目と二丁目しかありません。不正サイト確定です。
念のため、問い合わせフォームから「住所が間違っているのではないか?」とのメッセージを送りましたが返信はありません。
不正なサイトで買い物をすると、損するだけでなく情報が流出して「カモ」として狙われたり、より以上のフィッシングメールに悩まされたりします。絶対にひっかからないために、注意すべき点を列記してみましょう。
- ドメイン・URLが意味不明、またはサイト名と無関係。
- 会社情報が正しく掲載されているか?特に住所は判別しやすい。正しい住所であっても、公園の真ん中を挿していることもあるのでGoogleマップ等で確認すること。
- 運営会社名で検索してみる。同名の会社があることもあるが「通販 株式会社生活応援団」のように検索して確認する。
- 価格が他のサイトと比べて極端に安すぎないか?
- ハローキティのイラストは無断使用と思われる。その他のキャラクターでも「メジャーとは言えないサイトが有名キャラクターを使っている」場合は要注意。念のためサンリオに問い合わせ中。
- 正しく動作しないページがある。
- 支払いが現金のみ。
- 違和感のある日本語が使用されている。
初めてのサイトで通販する場合はくれぐれもご注意ください。慎重の上に慎重を重ねても良いでしょう。
この記事は2025/10/03に公開され、0 views読まれました。