最近WordPress本体及びプラグインのセキュリティがますます厳しくなっています。

• JetpackのAccount protection設定により、ログインができなくなった。
• All in One SEOによってログインが拒否され打つ手が無い。
• Simple CAPTCHA Alternative with Cloudflare Turnstileに「人間である」と認証されない。
• フォームメールからのメールが配信されなくなった。

等々。プラグインによるログイン拒否は、FTPで一時的にプラグインをオフにしてしまえばアッサリと解決するのですが、メール配信は困りものです。

Google reCAPTCHAの料金改定によってSimple CAPTCHA Alternative with Cloudflare Turnstileに乗り換えた人も多いと思いますので、フォームメールプラグインの一番人気Contactform 7との組み合わせで設定を確認しましょう。

なお、フォームメールとCloudflare Turnstileの基本的な設定はできているものとします。

Cloudflare Turnstileの設定

Contact Form 7の項目を開きチェックを入れておきます。

Contactform 7インテグレーションの設定

インテグレーションにTurnstileが追加されています。これはセットアップしません！

Akismetのように左側に青いボーダーが表示されていたら「インテグレーションのセットアップ」で「削除」しておきましょう。

弊社の環境では「Cloudflare TurnstileのContact Form 7のチェックを外し、Contactform 7のインテグレーションでTurnstileをセットアップする」と送信に失敗しました。

Contactform 7メール送信設定

• 送信先は適宜決めます。設置サイトのドメインでなければなりません。Gmail等で受信したい場合は追加ヘッダにBCC: で記述するか、メールサーバで転送します。
• 送信元には「問い合わせ者のメールアドレス」を入れたいですね。しかしここに送信者のメールアドレス変数を入力するとContactform 7の警告が出ます。
  そこで名前には送信者の氏名変数を入力し<>内には設置サイトのドメインのメールを入力します。なおこのメールアドレスは実在しなくてもかまいません。
• この送信者メールアドレスの設定には、さらに別の問題があるので別項目として説明します。
• 追加ヘッダーにReply-to: [your-email]と設定することで、届いたメールに返信すると問い合わせ者に返信されます。
• 自動返信用に「メール2」を仕様する場合、送信先に問い合わせ者のメールアドレスを入力すると「安全でないメール設定が十分な防衛策なく使われている。」という警告が表示されるようになりました。
• 実はコレ、Contactform 7のインテグレーションでCloudflare Turnstileをセットアップすると消えます。しかしそうすると一番大切なメール送信に失敗してしまうことが多い…堂々巡り。ということで、この警告は無視します！
• 実際には他のプラグインでCloudflare Turnstileを有効にしているので、Conatctform 7が心配性と思っておいてかまいません。自己責任ということですね。

以上です。

MacのMailアプリで送信者表示エラー

上記設定をしたところ、全くのMialアプリで受信した際に「送信者名がダウンアンダーになってしまう」現象が発生しました。

これはMacのMailアプリ固有の問題で、サイト側の設定に間違いがあるわけではありません。

送信者名（半角スペース）<メールアドレス>

で送られたメールは、通常は「送信者名」がメーラーに表示されます。実際、同じメールをGmailで受信すると正常に送信者名が表示されています。

全くのMailアプリは

• 「送信者名（半角スペース）<メールアドレス>」を、通常は送信者名で表示する。
• メールアドレスがアドレス帳に登録されている場合、送信者名を無視してメールアドレスに紐付いた氏名を表示する。

というお節介な仕様になっています。大きなお世話ですね。

解決策は、送信用メールアドレスを「no-reply@d7r.com」のように「存在しないメールアドレス」にしてしまうことです。nobodyでもotoiawaseでも何でもかまいません。そのアドレスをサーバに登録する必要もありません。

また別の不都合が出た場合にはレポートしたいと思います。