FTP転送に頻繁に失敗する場合の対処。
2024年07月31日
ウェブサイト/ホームページの制作・メンテナンスにFTP作業は必須です。しかし最近頻繁に下記の事象が発生しました。
- 1ファイルずつ転送すればうまくいく。
- 5〜10ファイル程度まとめて転送するとうまくいく。
- フォルダごと転送すると失敗して、途中でインターネット接続自体が切れる。
- 大きなファイルを転送すると途中で停止して失敗する。
仕事になりゃしません。
以前から同様の症状はマレにありましたが、最近は5ファイル程度しか入っていないフォルダをアップロードしてもインターネット接続自体が切れてしまいます。もちろんブラウザでサイトを見ることはできず、iPhoneのWi-Fiは切れて4G接続しなければなりません。
ルータの電源を一瞬抜いて挿し直せば(再起動)直るんですけどね。
通常、ネット接続が不安定な場合、ルータの電源を抜いて15分待つ必要があります。これは15分(900秒)たつとプロバイダとの接続情報がリセットされるためです。しかし今回は待つ必要無く回復します。
では原因は何でしょう?
- 回線(ここではドコモ光)が不安定。
- プロバイダ(ここではドコモnet)が不良。
- ルータ(ここではELECOM WMC-X1800GST)が不調。
- レンタルサーバ(ここではXSERVER)が不調。
- FTPソフトのアップデート時に設定が変更された。
- PC(ここではMac)が不調。
全部問い合わせ&調べてみました。
と、その前にGoogleとCopilotに質問です。
「Macで複数ファイルをFTP転送するとインターネット接続自体が切れてしまう。単ファイルでは症状が起きにくい。原因は何か?」
- FTPソフトの転送モードをパッシブにしていますか?
- セキュリティソフトのファイヤーウォールがFTP転送を攻撃と誤検知しているかもしれません。
転送モードをパッシブにするのは20年も前から。「何もできなくすればPCは安全ですよ?」というセキュリティソフトは基本的に使用していません。Macだし。困りました。
迷惑なルータのデフォルト設定!
そのセキュリティソフトが原因でした。
Macには入っていませんが、ルータでセキュリティソフトが動いていました。エレコムに電話問い合わせしたところ、アッサリと教えてもらえました。
管理画面にログインします。ログイン情報は本体シールに書いてあります。
「セキュリティー」を選択します。
「スマートホームネットワーク」を選択します。
「セキュリティー設定」を選択します。
「設定」を選択します。
「トレンドマイクロスマートホームネットワーク」が「有効」になっているので「無効」にして「適用」します。ルータは再起動されません。
いやあ、実に「大きなお世話」です。アンチヴィールスで有名なトレンドマイクロですが「セキュリティのためにマシンパワーを使い切ってしまう」ということで、絶対に避けてきました。そもそもメインマシンがマックですし。それがこんなところに隠れていたとは!
セキュリティには気をつけなければいけませんが、知らないところで知らないソフトが勝手に動いているのは困りものですね。せめてデフォルトで無効であれば良かったのですが。
結果
FTP転送がスムーズになりました。
万人に勧められるわけではない
「セキュリティソフトを切る」というのは万人に勧められる設定ではありません。せっかくメーカーが用意してくれているのですから。
しかし冷静に考えると
- ルータの内側(家庭/オフィス内)はプライベートネットワークなので、極端な設定をしなければ外部(グローバルアドレス)から内部マシンに直接アクセスはできない。
- 極端な設定(DMZ等)をする人はリスクについて熟知しているはず。
- PC・スマホ等、個別にセキュリティ対策されているはず。
なので、ルータで大層なセキュリティソフトが動いているのは、やはり大きなお世話かなあ?せめて大文字でメリット・デメリットを告知して欲しいものです。
この記事は2024/07/31に公開され、24 views読まれました。