【更新】Twitter凍結祭り・認証バッジ削除について。他社依存度のバランス感覚ということ。
2023年04月21日
Twitter凍結祭り
Twitterで突然アカウントが永久凍結されるという事態が多数発生して「凍結祭り」などと言われています。
オーナーがイーロン・マスクに代わりTwitter社の利益改善を目指すとして行われた、有料のTwitter Blue(バッジ)・大量解雇・ポリシーの厳格運用といった各種施策の一環のようです。
「億」という単位の利用者、兆という単位の投稿を相手に一つずつ精査することなどできるわけがありませんから、なんらかのロジックでBAN/凍結をしているようですね。中には「これを機会に指してやろう(魔女狩り/ライバルの足を引っ張る/単に気に食わない他人を貶める)」といった行為も横行しているようで、まさに百鬼夜行です。
さらに「あなたのアカウントは凍結されました。異議申立できます。」というDMが来ても、凍結されたアカウントでは申立画面にたどり着けないという罠があった(又聞きです)そうですが、改善されたのでしょうか?携帯電話ならば「あなたの電話は使えなくなりました。再開通の申請はお使いの携帯電話からお願いします。」という手紙が来るようなものです。
Twitterの場合は「イーロン・マスクという、ある意味エキセントリックな人が音頭を取ったからこうなったんだ!」と言えますが、Facebook、Instagramも大丈夫でしょうか?
SNS依存事例
企業の情報公開や宣伝を「低コスト」「流行」だからとSNSやその他の他社システムに完全依存していませんか?
数年前には地方の市役所だったかな?がホームページを廃止してFacebookに完全移行し話題になりましたが、最もトレンディだったその時期ですら「正気か?」と疑ったものです。
https://webtan.impress.co.jp/e/2011/08/09/10855
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1107/29/news054.html
インターネットを他社依存無しで使うことは原理的に不可能です。そもそもが「別々のネットワークをある程度統一されたプロトコルで相互乗り入れし、端から端まで見渡せるようにしよう」という起源なので、他社依存という共生のようなシステムです。一般的にはインターネットの入口に立つためにはプロバイダの世話にもなります。ホームページを公開するにはサーバを借りるのも一般的でしょう。だから「インター」ネットで、もしこれが単一企業が作り上げた世界規模のネットワークならば「グローバル」ネットと呼ばれていたことでしょう。
ところがそこで便利なツールを提供して商売をやる企業が出てきました。古くはYahoo!、現在の覇者であるGoogle。そしてTwitterです。便利で、ほとんどの場合無料で、ユーザーのシステムへの依存度が高まりきったところでシステムやポリシーを変更されたら?
通勤のために毎日電車に乗っています。駅までは歩いて10分です。運賃はかかりますが、駅まで歩くのは無料です。明日から名札を提げて、100mごとに10円払わなければなりません。特に心当たりもなく「あなたは通行を禁止します」と言われる場合もあります。
まあ、そういうことです。
依存のバランス感覚
Twitter・Facebookその他のSNSをうまく使うことは、否定すべき要素は全くありません。
しかし軸足を他社完全依存システムに移すことは絶対に避けるべきでしょう。
(例えばガリ版刷りのチラシのように)何から何まで自社で都合できる時代に戻るべきとは言いませんが、せめて情報の蓄積・バックアップ・ポリシーの決定を自社で案配できるシステムを基盤とすべきです。今ならそれは自社サイト(ホームページ)です。
- ECサイトはAmazon・楽天といったデパートのようなシステム、ショッピングカートシステムを提供しているサーバ、自社ネットショップシステムと、大きく分けて3種類あります。この中でバランスが良いのはショッピングカートサーバでしょう。Amazon・楽天は他社依存度が高すぎ、自社サーバは手間がかかってコストが高すぎます。
- 高度なシステム(会員サイト/ゲーム/VR etc.)というものは「単発」として他社システムにお任せしてしまったも良いかもしれません。
- 自社ホームページを宣伝のメインとせずとも、最新情報を必ず掲載し、アーカイブも充実すべきです。
- 比較的安価なレンタルサーバでも、一日数十万PVに耐えてきた実績があります。詳しくはお問い合わせください。
なるべく他社依存を減らしながら、高いバランス感覚を持ってインターネットを利用したいものです。
この記事は2023/04/21に公開され、378 views読まれました。