Gmail、POPサポート終了へ
2025年10月03日
皆さん、なんらかのカタチで利用されていると思います、Gmail。
Gmailで他サーバーのメールをPOP3で利用している場合、来年2025年12月でサポートが終了します。2026年1月からは「受信できない!」という事態ですね。
https://support.google.com/mail/answer/16604719?hl=ja
例によって「普通の日本人には理解不能な日本語」でしか解説されていないので、整理します。分からない用語を分からない用語で解説するの、本当に止めて欲しいです。
- Gmailアプリまたはブラウザ版のGmailで他サーバーのメールをPOP3受信できなくなります。
- Gmailify機能のサポートが終了します。これは使ったことが無いので詳細不明です。
- Gmailを他のメーラー/メールアプリで受信する際にPOP3受信はできなくなります。
他サーバーのメールをPOP3受信できなくなる
設定はPCのWEB版Gmailでしか行えません。
右上の歯車アイコンを押して「すべての設定を表示」します。
2026年1月からは「メール転送とPOP/IMAP」タブの赤地の部分「POPダウンロード」が無くなると思われます。
「アカウントとインポート」タブで「他のアカウントのメールを確認」している場合、POP受信の場合は受信できなくなります。
分かりにくいのですが、赤線の「メッセージと連絡先のインポート」「メッセージと連絡先のインポート」と「他のアカウントのメールを確認」「メールアカウントを追加する」は同じようです?
現状
弊社ではGmailで他サーバのメールをPOP受信する設定をしていなかったため、試しに「メールアカウントの追加」をしてみました。
- まずSMTPサーバの設定をします。
- 確認メールが届くので認証します。
- 上図の通り、POP3受信設定を行うように指示されます。
あれ?POP受信は廃止されるのですよね?
ここで「他サーバ」はXServerで、IMAPはデフォルトで有効になっています。外部サーバのせいではないということは、Gmail全体またはアカウントごとの対応が間に合っていないのかもしれません。
この件、追跡・追記します。
POP3とIMAP
IMAP
- 一般に「IMAPはどこからでもメール確認できるので優れている」と言われます。
- しかし全てのメールをサーバに置いているので、サーバのストレージを圧迫します。
- サーバに障害があった場合、古いメールにもアクセスできず、最悪は全てのメールを失うリスクもあります。
POP3
- POP3はインターネットメール黎明期からの古い仕組みで、問題も多々指摘されています。
- 「受信後、サーバにメールを残す」設定をしていれば、他のPC/スマホのメールアプリで受信可能です。
- 手元で自分のメールを管理できます。
- サーバに比べてストレージ容量は安価です。
- 私の手元には1998年2月2日からのメールが取ってあります。
基本的に弊社のメーラー設定は全てPOP3です。
何故?
何故、GmailはPOPのサポートを止めるのでしょう?
最初に思いついたのは
- 他サーバからGmailがメールをPOPで受信。
- ユーザーがGmailでメールを閲覧。
- @gmail.com以外のメールが増えてGmailサーバのストレージを圧迫する。
ということでした。
Gmailのストレージは15GBまで無料です。数年も使うと、案外と15GBは無くなってしまいます。すると利便性を求めるユーザーは有料ユーザーに移行するので、Googleにとってはメリットということもあり得ます。
Googleが重視しているのは
- セキュリティ強化。
- 他メーラーと比べて非常に有能なスパムフィルタの利用促進。
- 結果、Googleアプリへの囲い込み。
といったところのはず…しかしこれがPOP廃止/IMAP促進に直結するとは思えません。
IMAPであればGmailはメール閲覧のフロントエンドとなり、実際のメールは他サーバを見ることになりますね。ストレージ負担の軽減とともにトラフィックも軽減されるというのがGoogle側のメリットでしょうか?
いずれにしても、他サーバのメール閲覧のためにGmailにPOP受信を設定しているユーザは、2025年内に設定変更をしなければなりません。ご注意ください。
この記事は2025/10/03に公開され、1 views読まれました。