XSERVERの総ファイル数警告が出た場合の対処法。
2023年05月16日
高速・大容量・安価・高信頼と素晴らしいXSERVERですが、しばらく前から「総ファイル数」について警告が表示されていました。
こちらです。
誰もが「総ディスク容量」を気にしてレンタルサーバを契約すると思いますが、このようなところにも制約があるのですね。
ドメイン数は7とありますが、実際に使用しているのは5つ。ただしサブドメイン設定もしているため、このサーバでは10個ほどのWordPressが稼働しています。それぞれに10個ほどのプラグインをインストールしています。
画像はサイトによって異なりますが、100〜10000枚程度。ただしWordPressのサムネイル作成機能で1つの画像から4〜7個程度のサイズ違いの画像が生成されています。ただし1万枚も画像をアップしているサイトはサーバ毎に1つしかありません。
そこで、標準的なサイトのWPディレクトリをダウンロードしてファイル数を調べてみました。
8,503ファイル。10サイトでは8万。非常に多くの画像をアップロードしているサイトを、1万画像×7サイズとして7万。
サイト毎にメールディレクトリ等もあります。
合計で(多めに見積もって)20万ファイル。ファイル数にはディレクトリも含まれます(ディレクトリとファイルはUNIXでは同じ物です)。
「まずは不要なサイズのサムネイルを削除しよう」ということで、Force Regenerate Thumbnailsというプラグインをインストールして実行しましたが、せいぜい1万ファイルほどしか減少しません。実験的に10数個もサムネイルサイズを指定したサイトだったのですが焼け石に水でした。
※Force Regenerate Thumbnailsはサムネイル画像を強制的に削除し、新たに設定したサイズで再作成するプラグインです。下手に使うと画面表示が壊れますのでご注意ください。
114万→113万ではラチが明かないので、FTPで描くディレクトリを巡回してファイル数の多いディレクトリを探しますが、とうてい人間に追える数のディレクトリ数ではありません。ここでXSERVERサポートに依頼しました。
「ユーザーが各ディレクトリのファイル数を調べる手立ては無いが、サポートで調べて結果を送ることはできる」という心強い返事をいただきました。数日待って「ファイル数が極端に多いディレクトリ一覧」を送ってもらえました。中を確認すると
- /d7r.com/public_html/xxx/wp-content/cache/tmpWpfc/1672750042
/d7r.com/public_html/xxx/wp-content/cache/tmpWpfc/1668261329
/d7r.com/public_html/xxx/wp-content/uploads/2018/01
/d7r.com/public_html/xxx/wp-content/cache/tmpWpfc/mobile_1680447289
/d7r.com/public_html/xxx/wp-content/cache/tmpWpfc/1668607271
といった具合に、cacheディレクトリに集中しています。キャッシュファイルであることは明白ですが、念のため調べてみましたが削除して問題ないようです。早速Transitで削除しようとしましたが、ディレクトリ実体ではないファイルが多数あるようでエラーになります。また日本語ファイルも含まれています。
再度XSERVERに問い合わせてみると
- FileZillaで削除する。
- SSHでコマンド削除する。
- 有料サポートを頼む。
という選択肢をもらいました。この中ではFileZillaが一番簡単です。本当はSSHが圧倒的に高速なのですが、設定に手間がかかります。
all〜wpfc-widget-cacheまで、index.htmlを残して全て削除してしまいます。「..」は「上位ディレクトリへ移動」なので、削除できません。
大変に時間がかかるため未だ作業途中ですが、114万→36万までファイル数が減少しました。
本来キャッシュの一時ファイルはローテートしながら古いものは自動的に削除されて然るべきなのですが、これが古いバージョンのキャッシュプラグインのバグなのか、それとも仕様なのかは今後確認していきます。
さらに高速・高信頼性のXSERVER Businessはこちらです。弊社実績で1日30万PVにも耐えています。
この記事は2023/05/16に公開され、818 views読まれました。